最近では自宅で市販の白髪染めを使用し、白髪のケアをしている人が増えてきています。
美容室で白髪染めをしてもらうより安く済みますし、いつでも好きな時にできることが魅力と言えるでしょう。
ただし、白髪染めの塗り方には注意が必要です!
「毎回全体染めでいいの?」
「全体に染めると髪の毛は傷まないの?」
この様な疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
と言うわけでこんにちは!一条隼人デス。
今回は、自宅で白髪染めをしている方に、美容師がやっている塗り方を紹介します。
全体染めと部分染め(リタッチ染め)の違いと使い分け方、それぞれの塗り方のポイントも解説しますのでぜひお楽しみ下さい。
市販の白髪染めの塗り方や綺麗に染めるためのコツを知っておくと、白髪染めもうまくいきますよ。
白髪染め!全体染めと部分染め(リタッチ染め)の違い
最初は全体染めと部分染めの違いを紹介します。
白髪染めの塗り方って1種類じゃないんですか?
詳しく聞きたいです。
(モン太さんは白髪と薄毛を気にしている50代のサルさんです。自分で白髪染めをしているので頻度や間隔の不安を感じているようです。)
いいですよ、モン太さん。一緒に勉強していきましょう。
はい。
1 全体染めの特徴は髪が傷みやすい事
白髪染めといっても全体染めと部分染めという2つの方法があります。それぞれの違いをチェックしておきましょう。
白髪染めの薬剤には化学成分がたくさん含まれているため、使用することで髪の毛や頭皮にある程度のダメージを与える商品が多いです。
毎回全体染めをしていると髪の毛や頭皮へのダメージも大きくなるため、あまり全体染めはしない方が無難です。
白髪が多くて気になるという人もいるかもしれませんが、全体染めは半年に1回程度の頻度で行うと髪の毛も傷みにくいですよ。
全体染めとは全体を染める事の総称です。
2 部分染め(リタッチ染め)の特徴
部分染めは部分的に行う白髪染めのことで、部分染め専用の白髪隠しなども販売されています。
白髪隠しは、生え際や根元に新しく生えてきた白髪に対して使うと便利なアイテムです。
一度全体染めをしても髪の毛は毎日伸びるものですし、新しい白髪もどんどん生えてきてしまいます。
白髪染めをしてもすぐに根元の白髪が気になる人は、10日に1回くらいの頻度で生え際の部分染め(リタッチ染め)を行うと良いでしょう。
部分染めなら全体染めよりも髪の毛や頭皮へのダメージが少なくなりますし、白髪のない綺麗な髪の毛もキープできます。
部分染めとは新しく生えてきた部分だけを染める方法のことです。
一条先生、質問です。
どんな時に全体染めをして、どんな時に部分染めをすればいいんですか?
使い分け方が知りたいです。
わかりましたよ!ここからは使い分け方を詳しく紹介していきますね。
全体染めと部分染めの使い分け方!
1 根元の新しく生えてきた白髪だけを染めたい場合は部分染め
全体染めと部分染めは上手く使い分けていくことが大切です。
初めて白髪染めを使う時は全体染めになりますが、新しく生えてきた白髪だけを染めたい場合は部分染めが良いです。
一度全体を染めてしまえば、後は生え際などの根元を部分染めすることで、綺麗な髪の毛を保つことができます。
根元の白髪だけが気になる場合は部分染めで充分です。
全体の髪色がきれいであれば部分染めを使えば、髪の毛へのダメージもありませんし、髪色を維持するためにも良いです。
2 毛先の白髪も気になる場合は全体染め
毛先の白髪まで気になる場合は全体染めをした方が良いでしょう。
また、初めて白髪染めをする人や、長く白髪染めをしていなくて髪の毛のほとんどが白髪になっている人なども、最初は全体染めを行うことになります。
全体染めをすることで毛先までしっかり染まります。
初めて白髪染めをする人や長く白髪染めをしていなかった人、よく白髪染めをしているけれども髪色の退色が気になる人なども、全体染めが適しています。
3 基本的には部分染めがおすすめ!どうしても全体の髪色や白髪が気になる場合は全体染め
全体染めをしても数週間すると根元の髪の毛が伸びてしまいますし、根元だけまた白髪になってしまうこともあるでしょう。
どうしても全体の白髪が気になる場合は全体染めをしても良いですが、毎回全体染めをしていると髪の毛がかなり傷んでしまいます。
髪の毛や頭皮のダメージが抜け毛などの頭皮トラブルに繋がってしまうこともあるため、基本的には部分染めを多用しましょう。
美容院ではほとんどの場合が部分染めを利用しています。
全体染めをする場合は髪の毛にダメージの出ない、ブリーチ作用のない髪が傷まない白髪染めを使う事が多いです。
出来る限り全体染めを使わずに部分染めで対処していく方法が、キレイな髪色を維持する方法ですよ。
僕はいつも全体染めをしていました!今度から部分染めをしていこうと思います。
一条先生!正しい白髪染めの塗り方も知りたいです。
わかりました。ここからは白髪染めの塗り方について解説していきますね。
全体染めの塗り方のポイント
1 スタイリング剤を落としてから塗る
全体染めを綺麗に塗りたい場合、ワックスなどのスタイリング剤をキレイに落としてから塗ることが大切です。
スタイリング剤が残っていると髪の毛がコーティングされた状態になってしまうため、白髪染めの薬剤が髪の毛の奥までしっかり浸透しなくなります。
これが白髪染めできれいに白髪が染まらない原因になります。
スタイリング剤が付いている方は、軽くシャンプーをしてスタイリング剤を落としてから白髪染めをしましょう。
注意点!白髪染めの前にシャンプーをする時は、頭皮を強くこすってはいけませんよ。
頭皮をガードしている皮脂を落としてしまうと、白髪染めのお薬で頭皮がしみる場合があります。
白髪染めの前にシャンプーをする際は、頭皮を洗わないようにしましょう。
2 塗り終わったら櫛で梳かさないこと !
全体染めをキレイに塗りたいという場合、白髪染めの薬剤を塗り終わったら櫛で髪の毛を梳かさないことも重要です。
白髪染めの薬剤はアルカリ性であり、髪の毛へのダメージが大きいです。
また、薬剤のついた櫛でとかすと髪の毛を膨張させてしまいますし、薬剤が髪の毛につきにくくなります。
そのため白髪染めで上手く染まらない原因にもなるのです。
白髪染めでしっかりと白髪を染めたい人は、薬剤を塗り終わったら櫛で髪を梳かさないようにしましょう。
3 毛先の白髪がうまく染まらない場合は美容院を利用
毛先まである白髪を均一にきれいに染める場合は、美容院を利用した方が良いです。
特にロングヘアの女性の場合は、全体の白髪をきれいに染めるには、高いテクニックが必要となります。
白髪染めの薬剤も非常に多く使うことになりますので、全体染めの場合は美容院を利用した方が失敗が少ないです。
全体染めの塗り方がわかる動画です。こちらも参考にしてみてください。
部分染めの塗り方のポイント
1 シャンプーをする前に染める
部分染めを使う場合、シャンプーをする前に染めることがポイントとなります。
白髪染めで染めたいのは髪の毛ですが、薬剤が頭皮に付着してしまうこともあります。
それによって頭皮がヒリヒリしてしまうこともあるのです。
頭皮はもともと皮脂によって守られていますが、染める前にシャンプーをしてしまった場合、頭皮を保護している皮脂が流れ落ちてしまいます。
そのためシャンプーをする前に部分染めを使った方が頭皮に優しく安全です。
2 根元にカラー剤をたっぷりと置く
根元にたっぷり塗るというのも、部分染めを成功させる為のポイントです。
カラー剤をたくさん使うのは勿体ないと感じるかもしれませんが、使っている量が少なすぎるとキレイに染まらない事もあるので注意しましょう。
パッケージに書かれている量を使っても足りないと感じた場合、遠慮なくたっぷり白髪染めの薬剤を使うことが大切です。
書かれている量は一般的な髪の毛の量から出した平均値であり、髪の毛が多い人はたくさん使う必要がありますよ。
3 染めたい根元部分だけに薬をつけて櫛で梳かす事はしない
部分染めを行うときは染めたい部分だけにカラー剤をつけて、櫛で梳かさないようにしましょう。
櫛で髪の毛を梳かしてしまうと薬が伸びてしまって、しっかりと染めたい根元が染まりにくくなります。
部分染めを行うときは櫛は使わずに、カラー剤を根元に留める感覚で行いましょう。
部分染めのやり方がわかる動画です。こちらも参考にしてみてください。
まとめ
今回は白髪染めの塗り方!全体染めと部分染めの違いを紹介しました。
全体染めと部分染めを使い分ける事で、髪を傷めずにきれいに白髪染めができるようになります。
白髪染めでわからない事がある場合は気軽に美容師にご相談下さいね。