「頭の痒みやフケが気になる・・・」
そんな時に頭皮を触ってみると、もしかしたらかさぶたができているかもしれません。
かさぶたができているということは、頭皮の状態は相当悪いことが考えられます。
頭皮は自分ではなかなか見えにくい部分なので悪化するまで気づかないことも多いんですよ。
放っておくと取り返しがつかなくなる・・・そうなる前に早めに対処を考えましょう。
ではなぜ、頭皮にかさぶたができてしまったのでしょうか?
ここでは、頭皮のかさぶたの原因とともに、対策についてもご紹介していきます。
それでは参りましょう!
頭皮の状態が悪いと、健康な髪の毛が生えてくるのを妨げてしまうのです。
もしかさぶたがあるなら、早急に対策をとりましょうね。
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目次
あなたはどれ?頭皮にできるかさぶたの種類
頭皮になんらかのトラブルがあった場合、かさぶたができてしまうことがあります。
かさぶたというと、ケガをしたときにできる茶色のものを思い浮かべるかもしれませんが、頭皮にできるかさぶたは白、黄色、茶色と3種類もあるんです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
白いかさぶた
白いかさぶたというのは、ニキビや吹き出物、湿疹などが原因で赤い炎症を起こした頭皮の上に、分厚くなった角質がかぶさり白いかさぶた状になっている状態です。
この白いかさぶたは、時間がたつとはがれ落ちてフケになります。
黄色いかさぶた
黄色いかさぶたができた状態の頭皮は、炎症が悪化してしまっている可能性があります。
頭皮を掻くことによって傷ができてしまい、その傷からリンパ液が流れ出てきてしまっている状態です。
リンパ液が増えるとジュクジュクと膿んだようになってしまい、雑菌が繁殖してしまいます。
黄色いかさぶたは比較的取れやすいため、ヘアアレンジや洗髪などで気づかないうちにとれてしまうことも。
完全に治っていない状態でかさぶたが取れてしまうと、再びそこからリンパ液が出てきてかさぶたになります。
この際1度目にできた、かさぶたの周囲の細胞まで炒めてしまうため、繰り返す度に更に悪化してしまいます。
茶色いかさぶた
ケガをしたときに一般的にできる血液が固まったかさぶたです。
頭皮にできた傷から出血した場合に、茶色いかさぶたができます。
頭皮にかさぶたができると、見えない分どうしても気になって触ってしまいがちです。
触ることでそこから細菌が入り、悪化することもあります。
頭皮にかさぶたができている時は、カラーやパーマなどの薬剤を使用する施術は避けた方がいいでしょう。
またヘアアレンジをする際の、スプレー剤などが頭皮につかないように注意する必要があります。
こんなにある!頭皮のかさぶたの原因とは
頭皮のかさぶたは、ケガをしたとき以外にもできるのが特徴です。
ではなぜカサブタができるのでしょうか?
カサブタの種類ごとに、原因を見ていきましょう。
ターンオーバーが正常に行われていない(白いかさぶた)
皮膚がおよそ28日間の周期で新しく生まれ変わるサイクルをターンオーバーといいます。
なんらかの原因でこのターンオーバーが正常に行われなくなると、古い角質が肌の表面に残った状態になり角質化してしまいます。
それが白いかさぶたとなり、後々はフケとして剥がれ落ちていくんですね。
白癬菌の感染(白いかさぶた)
白癬菌がというのはいわゆる頭皮の水虫で、白癬菌が毛穴に入り込むことにより発症します。
症状としては、角質が分厚く白いかさぶたになるだけでなく、頭皮が痒くなり大量のフケが出ることもあります。
脂漏性皮膚炎(すべてのかさぶた)
頭皮の皮脂が過剰に分泌されることにより、マセラチア菌が異常繁殖することで頭皮にダメージを与え皮膚炎を引き起こします。
炎症を起こした皮膚に角質がかぶさり、白いかさぶたとなります。
悪化するとニキビがつぶれるように炎症になった皮膚が破れ、リンパ液が出てくることで黄色いかさぶたになる場合もあります。
さらに痒みを伴うことも多く、爪でひっかいてしまうことで、出血し茶色いかさぶたができることもあるのです。
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膿痂湿疹(すべてのかさぶた)
膿痂湿疹は頭にできる「とびひ」です。
頭皮を爪で掻きむしることで傷ができ、その傷から細菌に感染してしまうことで発症します。
一度できてしまうと広がる性質があり、頭全体が傷だらけになってしまうこともあります。
傷からリンパ液が流れ出て、黄色いかさぶたになります。
また悪化してジュクジュクした状態になることもしばしばです。
爪で掻いて出血した傷は茶色のかさぶたになり、また赤い炎症の上には白いかさぶたがかぶさります。
ひどくなればなるほど痒みが強くなり、掻くことで角質層が剥がれ落ち大量のフケが出ます。
膿痂湿疹になった場合は、できるだけ早く皮膚科を受診するようにしましょう。
アトピー性皮膚炎(すべてのかさぶた)
アトピー性皮膚炎は、肌のターンオーバーが早く行われすぎて未熟な状態のバリア機能のない肌が表面に出てくることが原因です。
バリア機能のない肌は敏感になり、かゆみや湿疹を伴います。
掻くことにより炎症を引き起こしてしまい、さまざまなかさぶたができます。
ただしアトピー性皮膚炎の場合は頭皮にだけに症状が出るのではなく、全身に症状がでるのが特徴です。
接触性皮膚炎(白いかさぶたなど)
頭皮がなんらかの原因物質にかぶれてしまった状態です。
原因がアレルギーであることもしばしばです。
具体的にはダニやハウスダスト、花粉などが原因となることもあります。
皮膚がかぶれてしまい、赤い炎症や湿疹ができます。
軽度の場合は炎症部分に白いかさぶたがかぶさり、自然に治っていきます。
ひどくなるとかゆみを伴うことが多く、掻きむしることで傷ができ膿痂湿疹などを併発してしまうこともあります。
頭皮にかさぶたを見つけたら、まずは原因が何かを考えてみてください。ひっかいて悪化させないよう、ヘアアレンジをする際にも細心の注意が必要です。
自分でできる!頭皮のかさぶた対策
頭皮にかさぶたができてしまった場合、軽度であれば正しい対策をとることで、自分で治すこともできます。
ここでは自分でできる頭皮のかさぶた対策をご紹介します。
頭皮を触らない
何より効果的なのは、頭皮を触らないということです。
かさぶたや炎症があればどうしても触りたくなりますよね。
頭皮は自分で直接見ることができないので、なおさらです。
触ることで細菌が傷に入ってしまい、さらに掻いて新たな傷ができてしまいます。
軽い炎症であれば、触らなければ数日でおさまります。
傷による茶色いかさぶたも一度できてもきちんと治るまでとれなければ繰り返すことはありません。
頭を触るのが癖になっている場合は、別の行動で紛らわすなど、できるだけ触らないようにしましょう。
市販の薬を活用する
軽い炎症やかさぶたであれば、皮膚科を受診しなくても市販の薬で改善することもあります。
近年頭皮の炎症やトラブルで悩む人は増えていると言われており、それを象徴するように多くの薬が売られています。
掻いてしまう場合には、痒みを抑える効果のある薬を選ぶと効果的です。
症状に合う薬がわからなければ、薬剤師に相談してみてもいいでしょう。
ただし市販の薬をしばらく使用しても症状が改善しなかった場合には、やはり皮膚科を受診するようにしてください。
保湿をする
かさぶたができている状態の頭皮というのは、バリア機能が低下して乾燥していることもあります。
その場合、保湿をすることである程度かゆみを抑えることができます。
痒みを抑える効果のあるローションを活用してもいいでしょう。
またオイルを使うのも効果的です。
ただし炎症がひどくなっていたり、傷ができていたりする場合には、ローションやオイルが刺激になってしまい、更に悪化させてしまう危険性もあります。
そのため炎症部分には直接塗らないようにしましょう。
シャンプー剤を変えてみる
できるだけ刺激の少ない優しいものを選びましょう。
何を基準に選べばいいかというと、含まれている洗浄成分です。
市販のジャンプー剤の多くは、洗浄成分として石油系の界面活性剤を配合しており、これが頭皮のトラブルの原因となっていることがあります。
石油系の界面活性剤は、洗浄力が非常に強いため頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、バリア機能を弱めてしまいます。
そのためできるだけ優しい洗浄性分のものを選びましょう。
具体的には酢酸やアミノ酸を使用したものや、アトピーや敏感肌の人でも使用できるものを選べばいいですね。
他にも、肌に刺激のある成分を含んでいないかチェックしましょう。
保存料や香料などの添加物も炎症を起こした状態の肌には、刺激になる場合があります。
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POINT1 | 香りがよい! |
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評価 | |
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正しい洗髪
正しい洗髪は、今日からすぐに始められる対策です。
実は、頭皮トラブルは間違った洗髪方法が原因であることも多いんです。
痒みなども症状も、洗髪によって改善する見込みがあります。
洗髪の前にブラッシングで髪の毛表面の汚れを取るとともに、絡みを取っておきます。
こうすることで洗髪時間を短縮することができます。
お湯の温度は、38℃程度のぬるま湯を使用しましょう。
冷たすぎると汚れがきれいに落ちず、熱すぎると頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
そしてシャンプー剤をつける前に、お湯でしっかりと汚れを洗い流します。
よくシャンプー剤をつけても一度目は泡立たないため、一度流してもう一度つける人がいますが、頭皮にも髪の毛にもよくありません。
まずお湯でしっかりと汚れを洗い流すことで、1度でしっかり泡立つ状態にすることが可能です。
シャンプー剤をつける際には、先にしっかりと泡立てるようにしましょう。
泡立てネットなども活用するといいですね。
直接シャンプー剤をつけると、刺激が強すぎるので絶対に避けてください。
洗髪が終わった後は、しっかりと洗い流します。
またトリートメント剤やリンスを使う場合には、頭皮にはつけず髪の毛だけをコーティングするように注意しましょう。
タオルドライをする際も、ごしごしと拭くと摩擦が起こって刺激になってしまうので、優しく抑えるように水分をふき取るようにするといいですね。
正しいドライヤー
自然乾燥は絶対にやめましょう。
頭皮が濡れた状態が長く続くと、雑菌が繁殖しやすくなります。
また髪の毛にとってもよくありません。
そのため洗髪後は速やかに、そしてしっかりと乾かすようにしましょう。
ドライヤーは頭皮や髪の毛から10センチ以上離して熱くなりすぎないように注意しましょう。
頭皮が熱くなると、痒みを誘発してしまいます。
ドライヤーの途中で汗をかいたり痒みを感じたりした場合には、冷風もうまく活用しましょう。
頭皮を清潔に保つ
頭皮に炎症が起きている場合には、いつも以上に頭皮を清潔に保つようにする必要があります。
そのためには、頭に触れるものを清潔に保つのが効果的です。
とくにハウスダストやダニが原因の場合には、寝具を清潔に保つように注意しましょう。
頭が触れるものには、除菌スプレーを活用してもいいですね。
汚れた手で頭を触らない、というのも覚えておきましょう。
体の中から改善
頭皮の環境は体の中からも改善することができます。
まず重要なのが食事です。
脂っこい食事に偏ると、頭皮の皮脂が過剰に分泌され、頭皮の状態が悪くなってしまいます。
そのためバランスのとれた健康的な食事を心がけましょう。
肌のバリア機能を高めるビタミンやミネラルなどを積極的に摂るのも効果的です。
飲酒や喫煙は避けるのが賢明です。
食生活の改善と同時に、適度な運動をすることで血行を良くして新陳代謝を高め、肌のバリア機能を回復する効果があります。
とくに軽いジョギングやウォーキングなどの有酸素運動がオススメです。
ストレスも頭皮環境を悪化させる原因となるので、注意してください。
薄毛予防オススメサプリ習慣なのではじめは改善するのに苦労するかもしれませんが、正しい洗髪を身に着けることは、薄毛や抜け毛対策にもなるので必ず重宝します。この機会に、ぜひ身に着けてくださいね。
こんな時は皮膚科を受診しよう
頭皮は全身の中でも皮脂が多く分泌される部位です。
また髪の毛に覆われているためケアしにくく、湿気もたまりやすいので雑菌や細菌が繁殖しやすくなります。
そのため一度炎症が起こると、一気に悪化することも多く、改善が見込めない場合には早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
痒みを我慢できない場合
痒みは我慢するのが難しい症状です。
起きている間や忙しく何かで気が紛れている場合には我慢できるかもしれませんが、寝ている間に気付かずにかきむしってしまっていることもあります。
掻いてしまうと、どうしても傷ができ、そこから細菌が繁殖して一気に悪化してしまう可能性もあります。
そのため頭皮に痒みがあり、どうしても掻いてしまう場合には、早めに皮膚科を受診することでそれ以上悪化するのを防ぐことができるのです。
皮膚科ではかゆみを落ち着かせる薬を処方してもらうことができます。
また炎症を伴う場合には、細菌の繁殖や炎症を抑える効果のある薬を処方してもらえます。
具体的には塗り薬の場合は、皮膚の炎症を抑えるステロイド剤であるアンテベートローション0.05%や、細菌性の炎症やかゆみを抑える薬であるニゾラールローション2%などを中心に処方されることが多いようです。
それだけでなく、症状に合わせて保湿剤などと組み合わせて混合薬を処方されることもあるので、適切に使用することで症状を早く改善することができます。
アレルギーなどが原因の場合や炎症の範囲が広い場合には、アレルギー症状の原因となるヒスタミンを抑えるアレロックやアレジオンなどの飲み薬を処方されることもあります。
炎症が悪化している場合
頭皮の炎症が悪化してしまった場合も、速やかに皮膚科を受診しましょう。
頭皮は普段自分で見えにくい部位であるため、炎症が悪化してはじめて異常に気付くこともあります。
黄色いかさぶたができ、ジュクジュクとしたリンパ液が出ている場合などは、更に悪化してしまう可能性もあるので注意が必要です。
病気が原因の場合
アレルギーによる接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の場合には、原因自体を改善しなければ症状が治まることはありません。
そのため皮膚科をはじめ、該当する科を受診しましょう。
どれにも共通して言えることは、頭皮の皮脂が過剰分泌されるということですね。
まとめ
頭皮にかさぶたができると、フケの原因になります。
また嫌なニオイを伴うこともあり、早く何とかしたいですよね。
頭皮は髪の毛を生み出す場所なので、頭皮の環境が悪化することで髪の毛にも悪影響を与えてしまいます。
もし頭皮のかさぶたに気付いたら、悪化する前にできるだけ早く対策をとることが重要です。
そして同時に、頭皮の環境を良くする工夫も試してみてくださいね。
定期的に手鏡を活用するなどして、自分の頭皮の状態をチェックしてみるといいでしょう。