円形脱毛症の治療には塗り薬が処方される事が多いです。
円形脱毛症の塗り薬には色々な種類があり、自分に合った薬を使う事が大事ですが、実は塗り方も大切なんです。
塗り薬は使い方が単純なイメージですが、塗り方を間違えると副作用を引き起こす事になるため、正しい使い方を知っておく必要があるのです。
こんにちは!一条隼人です。
この記事では、円形脱毛症の代表的な塗り薬3つと塗り方、副作用についてご紹介します。
最初は円形脱毛症の治療によく利用される塗り薬の特徴を紹介します。
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目次
円形脱毛症の治療に利用される塗り薬
1 フロジン外用薬
フロジン外用薬は1969年に発売された脱毛症・白斑の塗り薬で、円形脱毛症や粃糠性脱毛症、悪性脱毛症、び漫性脱毛症など様々な脱毛症に効果を発揮し、脱毛防止と共に発毛促進効果も期待出来ます。
フロジン外用薬はカルプロニウム塩化物を有効成分とし、脱毛が気になる部分に塗り込む事で血管拡張作用を促し、機能低下状態にあった毛根の活動を活発化させます。
※参考 日経メディカル処方薬事典
塗り方
塗り方は1日2~3回に分けて適量を患部に塗布、または毛髪部全体にふりかけて、軽くマッサージを行うようにします。
フロジン外用薬の詳しい記事です。
2 ミノキシジル
ミノキシジルは薄毛を改善させるために必要な血管拡張剤で、主に男性型脱毛症AGAの治療によく使われています。
AGA治療薬としての印象が強いですが、血管を拡張させる効能で血行促進ができ、毛根などに栄養分や酵素を送り届けられるようになるため、ストレスなどで頭皮の血流が悪くなった事で起こる脱毛にも有効です。
※参考 ヘアメディカル
塗り方
ちなみにミノキシジルは、円形脱毛症が改善され始め、脱毛部分から髪の毛が生え始めた時に使うのがポイントとされています。
ミノキシジルの詳しい記事です。
3 ステロイド外用薬(アンテベートローション)
円形脱毛症は自己免疫疾患が原因と考えられているため、ステロイド外用薬(アンテベートローション)が有効で、治療によく利用されています。
ステロイドには炎症や免疫機能を抑える効果があるとされており、円形脱毛症で受診すると、ほとんどの皮膚科でステロイドの塗り薬が処方されます。
※参考 円形脱毛症診療ガイドライン
塗り方
塗り方は1日2回患部に塗布するだけで、単発型など軽度の症状ならすぐに効果が実感出来ます。
また難治性の場合は他の方法と併用して治療を進めます。
ステロイドに抵抗を感じられる人も多いですが、使用法を守って使えば安全面では問題ありません。
塗り薬にはどんな副作用があるの?
ここからは、先ほどご紹介した3つのお薬の副作用についてです。使用する前に副作用も知っておきましょう。
それぞれ円形脱毛症に効果が期待出来る塗り薬ですが、多少の副作用は報告されています。
フロジン外用薬の副作用
まずフロジン外用薬は、全身性の重大な副作用は起こりにくいですが、頭皮に塗布する際に軽く刺激を感じる事があります。
また局所発汗や全身性発汗、悪寒や吐き気などが起こる事もあり、体調に異変を感じる場合は医師に相談した方が安心です。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルは、含有量によって副作用が発生するリスクも変わってきますが、内服薬に比べて塗り薬の方が発生リスクは減ります。
具体的な症状として、頭皮の発疹や発赤、かぶれ、頭痛や眩暈、動悸、体重増加、さらには体毛が濃くなる事もあります。
ステロイド外用薬(アンテベートローション)の副作用
そしてステロイド外用薬を使った際に見られる症状には、皮膚が赤くなる、細菌感染症や皮膚の真菌症などが挙げられます。
こちらも内服薬に比べてもリスクが少ないので過度に心配する必要はありませんが、もし副作用が強く感じられるならば、ステロイドの塗布を中止する事で症状も和らぎます。
円形脱毛症の薬の塗り方は使用前に専門医に確認しましょう。
塗り薬はただ患部に薬を塗布すれば良いというものではありません。それぞれ1日に塗布する回数や量は違っており、回数や量が少なければ効果が実感出来ず、逆に多すぎると副作用の発症リスクを高めてしまうのです。
副作用が起こると脱毛症状がさらに進行する可能性もあるため、使用する前はきちんと専門医に塗り方の説明を受けておく必要があります。
また効果が感じられない時も自分で判断せず、必ず担当の医師に指示を仰ぐようにしましょう。
【ヘアメディカル】
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円形脱毛症の専門外来がある髪の毛の総合病院です。
東京、名古屋、大阪、福岡にクリニックがあります。
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円形脱毛症の専門外来がある東京の病院【ヘアメディカルの特徴】
まとめ
今回は円形脱毛症によく利用される、塗り薬の副作用と塗り方についてご紹介しました。
円形脱毛症の治療相談は専門医への相談がオススメです。