蛇行型円形脱毛症は皮膚疾患の他にも、ストレスやホルモンバランスの崩れが原因で起こることがあります。
脱毛の原因となっている皮膚疾患を治療するほか、ストレスの解消や治療薬を使用して、ホルモンバランスを整えるなどの方法で対処します。
蛇行型円形脱毛症の原因と対処法について詳しく紹介しますね。
こんにちは!一条隼人です。
今回は円形脱毛症の症状の中でも少し厄介な蛇行型についてです。
蛇行型円形脱毛症は小さな1つの円形脱毛症から、症状が悪化してなる事もありますので注意が必要です。
え!小さな円形脱毛症からも蛇行型になる場合もあるんですか!!
(モン太さんは白髪と薄毛を気にしている50代のサルさんです。過去に1度円形脱毛症になっているので心配しています。)
モン太さん。気になるのなら一緒に勉強していきましょう。
ハイ。お願いします。
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目次
蛇行型円形脱毛症とは
円形脱毛症とは生え際から少しずつ頭髪が薄くなって脱毛が進むのではなく、頭頂部などの限られたエリアで全く頭髪が生えないスポットが発生する症状です。
一般的に脱毛が起こるエリア・形状は円形または楕円形であることが多いのですが、場合によっては帯状に蛇行するような形で頭髪が抜けてしまう「蛇行型」のケースがあります。
蛇行型円形脱毛症は帯状に広範囲に広がってしまうという特徴があるので、症状が進行してしまう前に早めに治療を開始するようにしましょう。
完治までの期間の目安
蛇行型円形脱毛症の完治するまでの期間は人によって様々ですが、最低でも6ヶ月以上はかかると思っておいた方が良いです。
症状が改善してきても、髪の毛で円形脱毛症の部分が隠れるのにも時間がかかりますので、ウイッグを準備されている方も多いです。
蛇行型円形脱毛症は完治するまでの期間も長い症状です。
粘り強い治療を諦めずに続けることが大切です。
頭に1つだけできた円形脱毛症が2つになり、その2つがつながって蛇行型になる場合もあるそうです。
ここからは蛇行型円形脱毛症の原因を見ていきましょう。
ハイ
蛇行型円形脱毛症の原因
1 自己免疫疾患
蛇行型脱毛症の原因として考えられているのは、免疫細胞の異常です。
正常な免疫細胞は、細菌やウイルスなどの外敵(異物)だけを攻撃して体を守ります。
ところが、何らかの原因で免疫細胞が毛根を“異物”と誤認して攻撃をすることがあり、毛根の機能がストップして毛髪が生成されなくなってしまいます。
円形脱毛症は、免疫細胞の異常が原因で頭髪が抜けてしまう免疫疾患の一種と考えられています。
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2 遺伝
免疫系の異常が原因で起こる円形脱毛症は、遺伝的な要因も関係しています。
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー体質の方は、ストレスなどにより免疫細胞が過剰に反応してしまう傾向があり、脱毛症の症状を発症するリスクが高いと言われています。
ただし親子間で必ず遺伝して脱毛が起こるというわけではなくて、免疫異常を起こさせるようなきっかけがなければ発症しません。
遺伝も原因と言う事は、両親が円形脱毛症になっていると、子供もなる可能性が高いと言う事ですね。
そうですね。
強いストレス
蛇行型円形脱毛症を発症するきっかけ・原因で多いのは、強いストレスを受けることです。
ストレスの感じ方は人それぞれで、同じ境遇であったとしても苦痛に感じる程度は違います。
ストレスを感じることが多い方であれば、レジャー・趣味・スポーツに参加したり、十分な休養をとるなどしてこまめに気分転換をするようにしましょう。
僕も強いストレスを感じた後に円形脱毛症になった気がします。
モン太さんもですか。
僕の円形脱毛症も悩みやストレスがあった時です。
ストレスは円形脱毛症に深く関係していると思います。
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アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の方は免疫細胞が毛根を含む皮膚を攻撃することがあり、蛇行型円形脱毛症を発症するケースが多いようです。
アトピー性皮膚炎の方が脱毛症を発症した場合には、皮膚の炎症を抑えるためのステロイド剤を用いて脱毛の治療を行うことが多いです。
皮膚に塗布する軟膏タイプの他に、脱毛が発生しているエリアに注射をする方法もあります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れることでも、円形脱毛症が起こる場合があります。
ホルモンバランスの乱れは、女性の蛇行型円形脱毛症で多くみられます。
特に月経や妊娠・出産・閉経などの性ホルモンのバランスが変わる時に円形脱毛症を発生する女性が少なくありません。
適度な運動をしたり気分転換をすることでストレスを解消することで、ホルモンバランスを整えることが大切です。
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ここからは対処法の紹介です。
蛇行型円形脱毛症の対処法
専門医による治療
円形脱毛症の中でも特に蛇行型は脱毛エリアが広がりやすく、症状が重くなるケースが多いので注意が必要です。
重症化してしまう前に、早めに治療を開始することが大切です。
免疫異常やホルモンバランスの乱れは自力で対処することが難しいので、脱毛に気が付いたらすぐに専門医に相談をするようにしましょう。
皮膚疾患以外の原因で脱毛症を発症している場合は、皮膚科ではなく円形脱毛症を専門とする専門医の診察を受けた方が良いでしょう。
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1 ステロイド注射
日本皮膚科学会では「円形脱毛症ガイドライン」を作成していて、症状の程度に応じて適切な治療方法を定めています。
症状が重い場合には、ステロイド注射で患部に直接ステロイド剤を注入する方法がガイドラインで推奨されています。
ステロイド注射で効果が期待できるのは薬剤が注入された限られたエリアに限られますが、即効性が高くて効果が非常に高いという特徴があります。
脱毛の範囲が広範囲であれば、注射以外の方法が用いられます。
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2 局所免疫療法
6ヶ月以上の長期間にわたり広範囲(前頭型)に脱毛が生じている場合には、局所免疫療法が行われます。
これは頭皮にかぶれを起こさせる特殊な薬品を塗布することで、弱い皮膚炎を繰り返し発生させることで、免疫機能を正常に戻す方法です。
1~2週間に1回の頻度で来院して薬剤を頭皮に塗布する方法で治療が行われ、60%以上の確率で効果が期待できます。
この方法は世界中で行われていますが、使用する薬剤は日本国内で健康保険が適用されていないというデメリットがあります。
3 ウイッグの活用
公式サイト 女性用ウィッグ【ライツフォル】
蛇行型円形脱毛症は治療を開始しても完治するまでに長い時間がかかるので、症状が改善するまでの間はウイッグ(かつら)を利用することが推奨されています。
ウイッグを使用することで、頭皮が蒸れて悪影響があるのではないかと心配する人も少なくありませが、ウイッグが脱毛に悪影響を及ぼす心配はなく、むしろ脱毛によるストレスを溜めないようにすることで生活の質を向上するのに有効といえます。
最近は、通気性が良くて目立たない素材で作られた医療用ウイッグが開発されています。
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蛇行型円形脱毛症の相談は円形脱毛症の専門外来がある病院で
蛇行型円形脱毛症にお悩みの方は、専門外来がある病院・診療所で相談をすることをおすすめします。
脱毛治療は長期間に及びますし、皮膚疾患以外の原因で症状が発症しているケースも多いからです。
円形脱毛症はホルモンバランスの乱れや過度のストレス・免疫細胞の異常などのように多くの原因が考えられるので、総合的に判断した上で適切な処置を開始することが大切です。
必要であれば各診療科で病気の治療を行った上で、円形脱毛症に対処する必要があります。
【ヘアメディカルグループ】
公式サイト 頭髪クリニックだからこその135万人の治療実績(16年間)【ヘアメディカル】
ヘアメディカルグループには円形脱毛症に特化した、円形脱毛症の専門外来があります。
先ほどご紹介した、日本皮膚科学会が推奨している治療法のステロイド注射や局所免疫療法も行っています。
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まとめ
今回は円形脱毛症の種類の1つ蛇行型円形脱毛症について紹介しました。
蛇行型円形脱毛症は完治するまでに時間のかかる、円形脱毛症の種類の中では厄介な症状です。
最初は1つだけの円形脱毛症から症状が悪化していく場合もあります。
早めの対処を心がけましょう。
以上、(蛇行型円形脱毛症の原因と対処法)でした。