髪が抜けて円形や楕円形の脱毛斑ができるのが、円形脱毛症です。
発病する原因は昔からストレスが有力視されていましたが、まだ明確に解明されてはいません。
最近の情報では、ストレスが原因ではなく、自己免疫疾患が円形脱毛症の原因だと有力視される説があります。
こんにちは!一条隼人です。
僕はこれまでに、再発を繰り返す多発型円形脱毛症を何度も経験しています。
その経験から円形脱毛症の原因がストレスであると言う実感があります!
ここでは、円形脱毛症になる原因や種類について、日本皮膚科学会円形脱毛症ガイドライン2017年を参考に紹介していきます。
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目次
円形脱毛症の原因
1 自己免疫疾患
円形脱毛症の発症原因として、最近になってもっとも有力視されているのが、自己免疫疾患です。
人間には、外部から異物が侵入したときに攻撃して体を守る免疫機能が備わっています。
しかし、何らかの理由で免疫に異常が生じると、自分の体を攻撃するようになります。これが自己免疫疾患です。
免疫細胞が毛根を異物と誤認して攻撃すると円形脱毛症が発症します。
ただし、免疫機能に異常が生じる理由はまだわかっていません。
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2 ストレス
精神的ストレスも発症原因の1つです。
人間は、過度のストレスを受けると自律神経のバランスが崩れ、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。
すると、交感神経が常に優勢な状態となり、その結果筋肉が緊張して血管が収縮し、血行が悪くなるという事態が起きます。
血液がうまく流れなくなると毛根に必要な栄養が十分に行き届かなくなり、脱毛が引き起こされるのです。
3 アトピー性疾患
アトピー性疾患そのものが脱毛症を引き起こす原因となるわけではありません。
しかし、円形脱毛症を発症している人の4割以上が、アトピー性皮膚炎や気管支炎、アレルギー性鼻炎などのアトピー性疾患を持っていることが分かっています。
また、家族がアトピー性疾患を持っているケースも多いです。
アトピー素因と何らかの深い関わりがあるといえるでしょう。
4 ホルモンバランスの乱れ
女性では、妊娠・出産後のホルモンバランスの乱れも、円形脱毛症を招く原因とされています。
ホルモンバランスの乱れとは、分泌量が減少することです。
妊娠中は健やかな妊娠状態の継続のため、女性ホルモンが盛んに分泌されています。
出産すればホルモンの分泌量は一気に減ります。
女性ホルモンは髪の健康や成長に関わるため、突然分泌量が減ることで脱毛が起こるのです。
なお、ホルモンバランスはストレスでも乱れることがあります。
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【円形脱毛症の経験者が感じた原因】
僕が実際に感じた円形脱毛症の原因についてです。
僕が円形脱毛症を発症するときは、必ず強いストレスや悩みを感じた後です。
仕事で感じる強いストレスや悩み、職場での人間関係等で悩んでいる時に、円形脱毛症発症します。
また家族が病気になったりして、自分では改善できない悩みを抱えた時にも円形脱毛症よく発症します。
今まで何回も円形脱毛症を経験していて言える事は、円形脱毛症の原因には必ずストレスが関係していると言うことです。
現在では円形脱毛症の最も有力視されている原因が、自己免疫疾患であると言われていますが、自己免疫疾患になる原因にストレスが関係していると思います。
何故かと言うと、ストレスが解消していくに従って、円形脱毛症も改善していったからです。
円形脱毛症になっている方は、ストレスとうまく付き合うことも改善につながると思いました。
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ここからは円形脱毛症の種類について紹介していきます。
種類によって早く改善するタイプや改善に時間がかかるタイプがあります。
円形脱毛症になっている方は自分の種類をチェックしてみましょう。
円形脱毛症の種類
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単発型
円形脱毛症の症状でもっとも多いのは、頭髪の一カ所が円形に抜けて禿げるタイプで、単発型と呼ばれるものです。
頭髪に起こることが多いですが、眉の部分や体毛に発症することもあります。
多くの場合、単発型は1年以内に治癒します。
円形脱毛症の種類の中では最も軽度な症状です。
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多発型
円形脱毛斑が同時に2カ所以上起こる種類が、多発型です。
2か所以上の脱毛斑が大きく広がって融合する多発融合型という種類もあります。
皮膚科で治療を受けて治っても再発することが多く、治癒までに2年ほどかかることもあります。
なるべくストレスを溜めないように気をつけることが大切です。
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蛇行型
蛇行型は、その言葉通り蛇が通った跡のような形で毛が抜ける種類の円形脱毛症です。
後頭部から側頭部にかけての生え際に発症します。
このタイプは比較的重症とされ、治療までに複数年かかることも稀ではありません。
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全頭型
全頭型は脱毛症が進行して脱毛斑が全体に広がり、頭部に髪がほとんど残らない状態になる症状です。
ほとんどの毛がなくなりますので円形脱毛症の中では重症で、治療には非常に時間がかかります。
また、完治するのも時間がかかり困難だと言われています。
ストレスを溜めないように、医療用ウイッグを活用して隠すなどの対策も必要となる症状です。
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全身型(ハンパツ)
全頭型からさらに進行すると眉毛やまつ毛、ヒゲやワキ毛などの体毛も抜け落ちるようになります。
これが全身型と呼ばれる種類で、汎発(はんぱつ)型ともいいます。
もっとも重度の症状で長期間にわたる治療が必要となるでしょう。
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円形脱毛症はこのように、たくさんの種類があります。
症状によっては治るまでに数年かかる場合もありますので、初めて円形脱毛症になった方は放置せず専門の医師に相談しましょう。
円形脱毛症は初期症状の段階で皮膚科で診察してもらいましょう
脱毛症というと中高年の男性がかかるものというイメージがありますが、全身脱毛症は性別年齢に関わりなく誰でも発症します。
自己免疫疾患やストレス、ホルモンバランスの崩れなどが発症理由と考えられていますが、明らかになっていない部分も多いです。
言い換えれば、誰にでも起こる可能性があるということです。
発症したら、放置しているとどんどん悪化する恐れがありますので、初期段階で速やかに皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
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日本皮膚科学会円形脱毛症ガイドライン2017年で、B(行うよう勧める)と推奨されている治療法の紹介です。
ステロイド注射治療
自己免疫疾患に効くと言われているステロイドを、直接頭皮に注射する治療法です。
ステロイド注射による治療は、公的医療保険(健康保険)の適用できる治療法です。
保険が使えるので費用もあまり高くなく、初めて円形脱毛症になった方にも多く利用されている治療法です。
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局所免疫療法
局所免疫療法とはかぶれを発症させ、自己免疫疾患を改善する治療法です。
こちらは公的医療保険(健康保険)の適用外の治療法です。
費用は全て自費となりますのでお気をつけ下さい。
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円形脱毛症の治療は専門の病院で
【ヘアメディカル】
公式サイト 頭髪クリニックだからこその135万人の治療実績(16年間)【ヘアメディカル】
ヘアメディカルは円形脱毛症の専門外来がある病院です。
先ほど紹介したステロイド注射や局所免疫療法を行っている病院で、円形脱毛症の治療に特化しています。
円形脱毛症の治療相談も無料でできますので気軽に相談してみて下さい。
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まとめ
今回は円形脱毛症の原因について体験談を交えて紹介しました。
僕は何度も円形脱毛症になっていますので、円形脱毛症の原因にはストレスが大きく関係していると断言できます。
円形脱毛症は病院での治療も効果的ですが、自身でストレスとうまく付き合うことも円形脱毛症の改善には効果的だと思います。
現在では円形脱毛症の専門病院もありますので、1人で悩まず専門医に相談しましょうね。